二日目~
朝5時に起床して、空を見上げてみると・・・・
昨日おそれていたとおり、どんよりとした空模様。。。
しかも風が強く・・・ 雨もポツポツ...
この時点で本日の予定は大幅に変更をせざる得ない状況。。。
っと、ションボリとしている場合でもなく、
まずは公民館に移動して腹ごしらえ。
本日の朝食は、
・昆布のだしを贅沢にとった豚汁
・だしをとった後の昆布で作った佃煮
・味噌焼きおにぎり
(そして、写真には載っていないけど昨日の残りのカレー。一晩おいて更に美味しい!!)
腹ごしらえをしている最中、残念なお知らせが・・・
本日は昆布漁は中止!!
そして、アザラシ観察の船も危険の為中止...
さてさて、当初の目的が両方ともに中止となったわけですが、
こんな日も漁師さんは家でゴロゴロ寝ているわけではなく、このような日に行う仕事がいくつもあるのです。
っということで、今回は
「風が強くて海にも出れず、雨が降っているわけでもない日の昆布漁師のお仕事体験」
となりました。
まず初めにやったことはこれ↓
昆布干場の草むしり!
実は重要な仕事で、昆布を干すのに雑草は大敵。
中には除草剤を使う方もいるみたいですが、高橋さんは1本1本手で抜いているそうです。
いつの間にか始まった、家族対抗草取り大会!!
家族で取った草の重量をはかり、一番重量が多かった家族には高橋さんから景品が当たることに!!
とたんに子供以上に真剣になる大人たち・・・
意外にも、草むしりは、プチプチ抜けて気持ちがよく、砂利の為に汚れることもなく、
海風が気持ちよく、、、なんとなく癒される感じがしました。
っと、当初の予定よりも長く草むしりを行っていました。
次に行ったのは、昆布の切りそろえ作業。
事前に干してあった昆布を、専用の器具で均一の長さに切りそろえ、
昆布の幅や色などを見て大まかに昆布を選別。
切りそろえられた昆布は紐で束ねられます。
こちらは、比較的等級の高い昆布の束↓
本当にきれいな昆布でした。
これを、自宅に持ち帰り、更に重さや色などで等級分けをして出荷をするそうです。
昆布の出荷までにはいろいろな作業があることを実感しました。
この時、草むしりのお駄賃として、一番キレイな昆布を切り分けて"ほぼ"みんなで食べました。
"ほぼ"の意味は・・・写真を撮っていた僕には回って来ず・・・食べれず・・・
でも、皆が「美味しい!」っと言っていたので僕も満足です!
その後、浜に移動して、漁で使う船に乗せてもらって昆布の獲り方を教えてもらったり、
昆布で綱引きをして昆布の強さを知ったり、
ツブ貝の貝殻で貝笛の吹き方を教えてもらったり・・・
とってもローカルで楽しい体験を沢山しました。
最後に、高橋さんの経営しているファームイン守人(まぶりっと)で草取り大会の軽量をしました。
そして、名誉ある第一位に輝いたのはこちらの家族↓
高橋さんから賞品の和牛ハンバーグをもらってご満悦でした。
このようなかたちで、天候に恵まれないイベントになってしまいましたが、
参加して下さった方々には、「自然の強大さ」、「自然と共に生きていることの実感」、「食のつながり」、
といったことをイベントを通して感じていただけたかと思います。
昆布を育てる自然があり、それを採る漁師さんがいて、それを加工するトモエのような業者がいて、
コープさっぽろのように販売する人がいて、それを料理してくれる大切な家族がいて・・・
普段感じられないことを感じていただけたのではないでしょうか。
来年こそ!晴れてくださいな! 個人的にも昆布干しを体験してみたいですよ