夏の訪れと共に始まるのが昆布漁。
この時期から昆布漁の盛んな日高地方では至る所で昆布を干している風景がみられます(天気が良ければですが・・・)。
日頃使っている「日高昆布しょうゆ」の原料、日高昆布はどのような人が、どのような場所で、どのように採っているのかを体験すべく、
今年もコープさっぽろ・のこたべ・トモエの共同企画「えりも昆布キャンプ」を7月27日・28日に開催しました。
昨年に引き続き、僕も家族と共に参加してきました。
あいにくの天候の中、参加者は百人浜オートキャンプ場へ集合(ちょっと小雨が降っている)。
昨年に引き続き本年も漁師兼短角牛生産者の髙橋さんにお世話になりました。
↓こちらが高橋さん。とても親しみやすく、お話しが上手な方です。コープさっぽろ農業大賞も受賞しています。
今回のプログラムは、
1日目~
・短角牛牧場の見学
・短角牛と昆布漁についての講義
・しょうゆって何?(僕が担当する講義)
・「だし」の美味しさとは?(のこたべの栄養士能戸さんによる講義)
・夕食作り(短角牛と昆布だしのカレー)
2日目~
・昆布漁体験
・襟裳岬に生息するアザラシ観察
となっていましたが・・・・
天候が悪いので2日目の昆布漁もアザラシ観察も微妙な雰囲気で・・・
そのような中、プログラムは始まり、まずは短角牛のいる牧場へ案内してもらいました。
牧場はとても広く、丘や林などもあり、牛が伸び伸び暮らしています。
そんな中をトラックの荷台に乗せていただき、牛たちのど真ん中まで連れてってもらいました。
子供達も大はしゃぎ。
丘の上に着くと、牛たちがみるみる集まり、その中で講義開始。
牧場にはたくさんの牛たちがいるのですが、その中でオスはたった1頭。
あとはすべてメスと子牛なんですって!
高橋さんのところでは自然交配をしており、優秀なオスが1頭いてメスと自由に交配しているそうです。
また、牛舎のようなものは一応あるけれど基本的には年中外に放し飼いしており、雨の日や夜には林の中ですごしており、
オスを中心に行動しているそうです。
丘からの帰りもトラックの荷台に乗り、途中でぬかるみで車が動かなくなるハプニングもありつつ、牧場を後にしました。
その後、近くの公民館で改めて講義が開始されます。
~1時限目~ 短角牛と昆布漁について :講師 高橋さん
短角牛に関するお話しと、昆布漁についての説明を聞かせてもらいました。
~2時限目~ しょうゆって何?:講師 森(僕です)
今回は、しょうゆの原料をクイズ形式で学びました。
大豆・米・小麦・味噌・砂糖・塩・水・からの容器?(実は工場内の空気が入っている)・はちみつ・酢
皆さんはどれが正解か分かりますか???(正解は今回の記事の最後で)
子供達も楽しく覚えることができましたよ。
~3時限目~ 「だし」の美味しさとは?:講師 能戸さん
具の入っていない味噌汁で、片方は味噌のみ、もう一方は昆布でとったダシを加えたものを用意。
どちらが美味しいか、飲み比べをしてみました。
多くの方が(子供も含めて)ダシが入っている方が美味しいと手を挙げていました。
やっぱりダシって重要ですね。
講義が終了すると、夕食の準備にとりかかります。
本日のメニューは
・短角牛と昆布だしのカレー(牛肉の旨味と昆布のだしでうま味の相乗効果!)
・手作り塩麹ドレッシングのサラダ
お母さん達が中心となり(一部子供でも料理の出来る子はお手伝い)料理をしている最中、
お父さんと子供達は近所の浜で貝殻などをひろって遊んでいました。
お腹がすいた頃、ちょうど料理も出来上がりました。
肉も野菜もたくさん入ったカレー。贅沢でとっても美味しかったですよー♪
子供達もおかわりをして、たくさん食べていました。
食べ終わった頃には辺りも暗くなりはじめ、キャンプ場へ戻って就寝しました。
その時もちょっと小雨が降っており、2日目の予定が心配でした・・・・・・・
2日目はまた次回書きますね。
※しょうゆの原料の答え・・・大豆・小麦・塩・水・微生物たち(見えないけれど、からの容器に入っているはず)
微生物の働きは、しょうゆも含む発酵食品にはかかせない要素なんですよ。